買取実績
この度革靴買取専門店ラスタイル買取ブログでご紹介する高価買取させていただいたお品は
ハインリッヒ ディンケラッカーのリオ ウイングチップです。
東京都のお客様から宅配買取させていただきました。
ハインリッヒ ディンケラッカーの特徴
ハインリッヒ ディンケラッカー。
名前がもう強いですよね。ドイツ代表です。
初代となるハインリッヒディンケラッカー氏が1879年(個人的に好きな画家パウル・クレーが誕生した年)に工房を立ち上げ、三代目となるバークハート ディンケラッカーがそれまでのAPOLLO社のハンドメイド部門のみに生産を絞り、社名を初代の名前にあやかりつけたシューメーカーとなります。
メイド イン ジャーマニーの物といえば日本と同じく職人気質で頑丈かつ細やかな作りのイメージですがこちらも正にそうですね。
J.M.ウエストンのハントダービー等がその厳つさから重戦車なんて言われますが、ディンケラッカーも負けていません。
見た目だけでなく製法からくる靭やかさに人間工学に基づいた木型から履き心地にも定評があり、靴のロールスロイスなんて言われたりもします。
このディンケラッカーと言えば三編みされたレザーをコバに沿って縫うツォップナート(辮髪縫い)がアイコニックです。
コバに唯一無二のボリュームが付与されて迫力の仕上がりとなり、私を含めて多くのファンの方がおられます。
他東欧シューメカーがイギリス、イタリア様式のフォルムを主軸に展開する中で古き良きハンガリー、南ドイツのシルエットを生かした木型が人気を博しています。
ブランドを代表する人気のシルエット
ツォップナート、ドイツらしいフォルムと日本での人気モデルを語ってきた訳ですが、、
今回のお買取させて頂いたモデルはツォップナートななく、コバもそこまで張り出していません。。
木型に世界の都市名が付けられるディンケラッカーですが日本ではブダ、リオが双璧でしょうか。
それに続きローファーのウィーン、ドレス木型のルツェルンが後に続きますが他にもかなりの数の木型が存在しています。
今回お買取させて頂いたモデルはRIO リオになります。
甲の部分のトップラインは平たく、サイドウォールの垂直気味。のっぺりとした印象です。
表記サイズよりもややゆとりを感じる方が多いかと思います。
今回はブラックシェルコードバン。
これはオールデンでもお馴染みのアメリカはホーウィン社を使用しています。
オールデンはホーウィンから優先的に上質な革を買う事が出来ると言われていますが、今回の個体はオールデンの靴でも見た事のないような非常に肉厚の個体でした。
ディンケは生産拠点をスペインへと移し、ハンドソーンではなくグッドイヤーに製法を変えるといった大きな方針転換を行いました。
メダリオン、パンチングも力強く入っていますが、厚みのあるレザーに入っていますので実物で見ますと相当な立体感でした。
お買取した内羽根フルブローグの状態
こちらは使用数回の状態でした。
先述の通り、ディンケラッカーらしさで言えばツォップナートを採用したモデルをお探しの方が多く、販売価格も付けやすい傾向です。
しかしながらこちらは分厚い上質なコードバンの個体でサイズも需要の多い大きさかつ、何よりも自分自身がこれを店頭でオススメしたい気持ちがあったため、最大限買取価格の方、ご提示させて頂きました。
一、東欧靴マニアとしてを少しでもその良さを広めたく販売、並びに買取には情熱を傾けております。
VASSやサンクリスピンを含む東欧靴を手放す事をお考えの方は是非一度、中古革靴専門店ラスタイルにご相談下さい!
お見積りはもちろん無料となっております。お気軽にお問い合わせ下さいませ!