買取実績
この度革靴買取専門店ラスタイル買取ブログでご紹介する高価買取させていただいたお品は
エドワードグリーンのサウスウォールドです。
沖縄県那覇市のお客様から宅配買取させていただきました。
エドワードグリーン サウスウォールドの特徴
靴の聖地ノーザンプトンにて1890年創業の老舗名ブランド。
ジェントルマンのドレススタイルの源流を作ったと言っても過言ではないブリティッシュトラッドウェアですが
それを習うならエドワードグリーンのドレスシューズは無視出来ないかと思います。
そんな世界中の紳士御用達のエドワードグリーンでもこちらのサウスウォールドは独特のパンチが効いています。
レースステイ横の穴飾りは履き口にも続くカンタベリーと同じアデレードタイプ。
踵部分を覆う装飾の横側は一度鋭く凸型を描いて落ちています。
そして最もこの靴を象徴する意匠がウイングキャップですね。
メダリオンが無い為、カテゴリー的にはクォーターブローグとも言える・・?のかも知れません。
屈曲部のボールジョイントにかからない、非常に短いウイングキャップが特徴的です。
素朴さと品の良さが絶妙に調和する、どこか東欧靴を感じるのは私だけでしょうか。
新エドワードグリーンの定番シルエット木型
まずこのサウスウォールドが誕生したのは2000年代初頭。
90年代の中盤にジョンロブパリに旧工場を売却し、主要な職人達も旧工場と共にジョンロブに移籍してしまいます。
満身創痍のエドワードグリーンは早急に製造、経営を立て直す必要がありました。
今でこそEGを背負って立つ【新202】もまたこの頃に再起をかけて実践投入されていますが、旧202ラストを知る顧客達からは定着するまでに時間がかかったそうです。
新工場に移り、2000年代初頭までに上級コレクションのトップドロワーの誕生。
その専用ラストとして制作された888、それをベースとした808や202に印象の近い606等続々と新生エドワードグリーンとして商品開発も活発に行われました。
今回こちらにも採用されている82ラストもまた2003年に生まれた木型です。
スッキリとしたシェイプに爪先も鋭さを感じるラウンドトゥとなっています。
新旧202の様に内に振った形状ですがより鋭角な印象です。
実は202の復刻を覗くとエドワードグリーンでは久々のラウンドトゥ木型の誕生となりました。
発表してすぐ、名作との呼び声も高かった82は予想通り、今日でも202と人気を二分する細身の定番ラストとなっています。
ライバル不在のお品
クラシカルな印象の靴が多い同ブランドのコレクションの中ですと特にデザインが効いていて他、世界のブランド見渡しても無いような特徴的な一足です。
ただシルエットを始め、全体で見て破綻せずに割とすんなり受け入れられるのは流石エドワードグリーンだ。と感じます。
セミブローグやフルブローグとも違うほんの少しの遊び心を足元に忍ばせるのに最適です。
お買い取りしたサウスウォールドの状態
こちらは未使用の状態で履きシワも入っていないコンディションでした。
休日の大人カジュアルは勿論、スーツとも合わせれるサウスウォールドのブラックはシーンを比較的選ばずに使って頂けるかと思います。
やはり黒のウイングキャップはシックに纏まって合わせが効きやすいです。
サイズも需要の多いサイズとなっておりましたので出来る限り頑張らせて頂きました。