買取実績
山口県下関市のお客様からエドワードグリーンのカドガン 旧工場製の買取
この度革靴買取専門店ラスタイル買取ブログでご紹介する高価買取させていただいたお品はエドワードグリーンのカドガン旧工場製です。
山口県のお客様から宅配買取させていただきました。
エドワードグリーンのカドガン 旧工場製の特徴
筆者の大好物、スエードセミブローグ。
中でもセミブローグの名作の一つであるエドワードグリーンのカドガン、特にこの度紹介の旧工場時代のものはいつか手に入れたい品の一つでもある、憧れの存在です。
エルメス傘下となったビスポークシューメーカーだったジョンロブは本格的に既成靴の展開を画策します。
その結果エドワードグリーンの工場を買い取り、現在に至っています。
エドワードグリーンはというとその後別の工場にて立て直しを余儀なくされるわけですが、そのジョンロブに工場が買収される前の時代に作られたお品がいわゆる旧工場製と言われます。
エドワードグリーンのサイズ表記は窓と言われる、くり抜かれた箇所に書かれます。
これは新工場以降の仕様であり、この旧工場時代は直接ライニングに手書きされます。
新工場製でも一部のアイテムでは直接ライニングに書かれているものも存在はします。
工場移転に伴って大きく変わってしまったものの一つが主力ラストの変更です。
202ラストの仕様変更は有名な話ですが、新工場になってから使われる機会が少なくなった木型も多数あります。
今回お買取したカドガンに使われていたのは33ラストと、現行ではやはり馴染みのないラスト。
連番であるようにドーバーラストとも言われる32ラストの兄弟木型と言えます。
わかりやすいのはジョンロブの7000と8000。
32は細身のラウンドトゥ木型に対して33は8000のようにそのセミスクエアトゥ版といえます。
ポールセンスコーン別注やマスターロイド名義のドーバー、こちらのようにカドガンの旧工場製で採用されているの目にします。
エドワードグリーンも幾つかの判断材料にて年代判別が行えますがこの度のこちらは80年代の中期から後期のお品であるとわかります。
また箱がなかったので断言はしづらいですが、この度のスエードはスエードでもスタッグ、牡鹿の革となっています。
こちらも現行にはない、希少な素材でありお探しの方も多いコレクション的なアイテムといって過言はないでしょう。
個人的に本気で欲しい。
お買取したエドワードグリーンのカドガン 旧工場製の状態
リフトの削れは2mmほど見受けられたもののレザーソールの摩耗は軽微で当店の基準でAランク相当のコンディションと判断させて頂きました。
非常に年代の古いお品物にも関わらず、この使用感は高く評価させて頂きました。
買取金額は45000円となりました。
手放されること検討されている革靴がございましたら是非一度、お見積りだけでも当店におまかせ下さいませ。